13F
The Thirteenth Floor 1999年 (独/米)
コンピューター・シュミレーションの1930年代は色彩が少し色あせたセピアカラーで、衣装はオックス・フォード・バッグズとフラッパー・ルックの影響があり、街並みにはフォードT型の自動車と路面電車が走る。とてもリアルに作られていて引き込まれてしまう。30年代のアメリカは、大恐慌の後の貧富の差が激しく、妙な活気のある時代だった。その時代の映像は、全体の1/3程度だと思うが、活気のあるキャバレーのシーンでは大勢の着飾った紳士と淑女、そしてビッグバンドの演奏と踊り子たち。それとは真逆の貧民街、そして、にぎやかな街。そのどれもこれもが雰囲気のある服で溢れている。それを見るだけでも楽しい。ほんのわずかだが、終わりに登場する未来(2024年)のグレッチェン・モルもセクシーで、それがまた、リラックシングな未来を感じさせる衣装で忘れられない。ビッグスターのいない映画だが、設定の近未来が、スモーキーな色調で30年代とは逆に、少し肌寒い感じに表現されていて、とてもいい。良く出来た映画だと思う。
2008/02/01記載
- 製作総指揮 ミヒャエル・バルハウス|ヘルガ・バルハウス
- 製作 ローランド・エメリッヒ|ウテ・エメリッヒ|マルコ・ウェバー
- 監督 ジョセフ・ラズナック
- 脚本 ジョセフ・ラズナック
|ラベル・センテノ・ロドリゲス
- 原作 ダニエル・F・ガロイ
- 撮影 ヴェディゴ・フォン・シュルツェンドーフ
- 美術 カーク・M・ペトルッチェリ
- 音楽 ハラルド・クローサー
- 衣装 ジョセフ・A・ポロ
- 特撮 ジョー・バウアー|ヘニング・ライドレイン
- 出演
- クレイグ・ビアーコ|アーミン・ミューラー・スタール|グレッチェン・モル
|ヴィンセント・ドノフリオ|デニス・ヘイズバート|スティーヴン・シューブ|ジェレミー・ロバーツ|リーフ・ハットン|レオン・リッピー|アリソン・ローマン
- サイト内関連
- 参考サイト
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のコメント
この世は、リアルなニセモノ。
【ストーリー】
コンピューター・ソフトの開発者ホールは、仮想空間を創造、コンピューター内に1937年のロサンゼルスを再現しようとしていた。だがボスのフラーが殺され、容疑者となったホールには、アリバイが無いどころか、犯行時間の記憶自体を失い、彼の部屋には血のついたシャツが残されていた。事件の真相を追ううちに1937年と現在にパラレル・ワールドが存在し、そこで危険な二重生活が展開されていることを知る。過去と現在が“13F”で交錯、そして自分の存在そのものさえ疑わざるを得なくなる…。『インデペンデンス・デイ』のローランド・エメリッヒ製作によるSFスリラー。
さらば青春の光
QUADROPHENIA 1979年 (英)
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のコメント
ザ・フーのアルバム『四重人格』を原作として製作されたフランク・ロッダムの情熱的な作品。ロックを基盤にした作品としては、ザ・フーの別のロックオペラ『トミー』やピンク・フロイドの『ザ・ウォール』、ミュージカル『ジーザス・クライスト・スーパースター』などの成功に並ぶ。1960年代の英国ブライトンを舞台に、自分の道を模索する若者グループ、モッズとロッカーズの対立を描いたストーリー。ザ・フーのアルバムに即したストーリー展開ではあるが、完全な映画化にはなっていない。この作品は、自分のアイデンティティーや服装、一緒にいる仲間さえロックを基準に選択する10代という揺れ動く年代を淡々と描いている。スクーターを乗り回し、イカしたファッションを自認するモッズのジミー(フィル・ダニエルズ)。聴く音楽はアメリカン・ソウルとブリティッシュ・ポップ・ロック。一方、対立するロッカーズは、皮ジャンと革靴で身を固め、オートバイで駆け回るタフな集団。こちらの音楽はアメリカン・ロックンロールだ。若者のポップ・カルチャーを完ぺきにとらえた作品である。また、ホテルのベルボーイとして働く表の顔を持ったモッズ青年にスティングが登場しているのも見逃せない。
(Jim Emerson, Amazon.com)
