フラットフォーム・シューズ (ぷらっとふぉーむ・しゅーず)
Platform Shoes

靴底が厚く、コルクで出来、多くは革で包まれるている靴の事。プラットフォームは汽車の乗り降りの為に一段高く作られている事からこの靴の名前の由来になったものと考えられる。
プラット・シューズとも言われる。また、サンダルタイプの物は別に、プラットフォーム・サンダルと言う。
- Platform
- n
- (教・演)壇
- プラットホーム
- 〔米〕 (客車の)デッキ, 昇降段
- 〔英〕 (バスの)昇降段
- (政党の)綱領
- (the 〜) (壇上の)演説者
- 【コンピュータ】プラットフォーム ((システムを構築・展開してゆく基盤となる技術))
- Platform Shoe
- 一種の高底靴
戦時下に誕生したアイテム
1938年にサルヴァトーレ・フェラガモにより発表されているサンダルが初めとされている。恐らく、戦前から既に資材の不足の兆候があったのだろう。1939年から、1944年の米軍による開放までの5年間、パリはドイツ軍の占領下にあり、パリのモード界は大打撃を受けている。靴底の革の不足からコルクを使ったプラットフォーム・シューズが作られたと言われている。この頃は、ヴィオネ、シャネル、スキャバレリ等の戦前からの老舗のクチュールは細々とファッションショーを行っていた。大戦によりクチュリエ達の運命も大きく変った。そして、彼らが作る服やアクセサリー達も、苦境の時代に試行錯誤を繰り返しながら作られたであろう。それらの機能、用途、思想が、多く今に引き継がれている事を知る事の出来る重要なアイテムである。
プラットフォーム・シューズは、16世紀、ルネサンスの頃のベネツィアのチョピン(Chopine)、又は、イタリアの楔形のコルクの靴底に似た形状であるが、必要性から生まれたという点においては時代的な背景も含め異種の発想のものである。しかし、背を高く見せたいという欲求を具現化するという点においては同質のデザインではある。1940年のこの画期的なシューズは、以来、1970年代のコンポラの流行にも必須アイテムとなり、1990年代にも流行の兆しがあった。その後は、多様化するスタイルの中で、コーディネイトの一部として部分的な流行を度々見せている。そして、今また、モードの中で多く顕れ始めている。プラットフォーム・シューズは、現在でも、主にプロポーションのバランスの補強の為にコーディネイトされることが多い。戦時中(40年代)、または、70年代、90年代の気分が反映しているという事は無いだろう。流行の全体が、70年代当時を模倣している中の一つのアイテムと言える。
参考写真 西洋服飾史 図説編 丹野 郁
(著) 東京堂出版
(発行)
戦時下のファッション
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1939年、ドイツのポーランド進撃を契機に、イギリス、フランスがドイツに宣戦布告して第二次世界大戦が勃発した。同年、日独伊三国同盟が締結され、1941年に太平洋戦争が勃発して、ほぼ世界中が戦時体制に陥った。
1944年に米軍によって解放されるまでの5年間、パリはドイツに占領され、パリ・オートクチュールでは休業や海外移転するメゾンが続出した。パリに残留したメゾンは細々とコレクションの発表を続けたが、深刻化する材料不足は活発な創作活動を妨げ、戦前から続く角ばった肩、細身のラインが引き継がれた。街頭では、大きな帽子やターバンに膝丈のフレア・スカートと、靴材料の革不足から登場したコルク底のプラットフォーム・シューズが見られた。
イギリスでは他国に比べて低い生産性を補うため、前例を見ない女性の雇用奨励を始めた。1944年までには公務員の48%を女性が占め、工場で働く女性は男性と同じようにデニムのオーバーオールなどで働いた。衣料統制下、イギリスの商務省は1942年に「ロンドン・ファッション・デザイナー連盟」を設立し、ミリタリー色の強い、簡素で実用的な「ユーティリティー・ガーメント」が作られた。
1941年に太平洋戦争に突入した日本でも奢侈(シャシ)品は厳しく禁じられた。1939年に軍服風の男子国民服が、1942年には着物の打ち合わせのワンピース、上下別仕立ての着物といった和洋折衷の女子標準服が制定された。同時に女子の活動着として北国の農村の日常着であったモンペが採用され、ズボン(パンツ)形式の機能性が認知された。
「服飾辞典 」の解説に少し過不足があるようなので、独自の解釈を用いた。参考までに「服飾辞典
」の解説をそのまま掲載する。
プラット・シューズ(plat shoes)
爪先からかかとまでの底の部分が厚くできており、甲の部分と同じ革でくるんである靴のことで、正しくはプラットフォーム・シューズという。シンプルでスポーティな感覚が特徴となっている。
2008/12/01記載
- サイト内関連用語
- 参考書籍
- 西洋服飾史 図説編
丹野 郁
(著) 東京堂出版
(発行)

- 世界服飾史
深井晃子
|古賀令子
|石上美紀
|徳井祥子
|周防珠美
|新居理恵
(著) 美術出版
(発行)

- 服飾辞典
文化出版局
(編集) 文化出版局
(発行)

- (次世代服飾辞典)
- 参考写真
- JIMU
- ゆずショップ
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- 西洋服飾史 図説編
丹野 郁
(著) 東京堂出版
(発行)

- 世界服飾史
深井晃子
|古賀令子
|石上美紀
|徳井祥子
|周防珠美
|新居理恵
(著) 美術出版
(発行)

- Ⅶฺ -35
- Ⅶฺ -36
- 参考サイト
- |コンポラ|
- ファッション辞典

- ヴィクトリア・アルバート博物館所蔵 チョピン(Chiopine)
-
「新しい服を作りましょう」 マリ・クレール誌

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2008/12/01記載
日本語 (にほんご)
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本文、意味

街頭では、大きな帽子やターバンに膝丈のフレア・スカートと、靴材料の革不足から登場したコルク底のプラットフォーム・シューズが見られた。