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ウエストコート -Waistcoat- ファッション・デザイン用語

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ウエストコート (うえすとこーと)

男の服装学(Making the man)から スポーティーなジャケットの中に着るウエストコートには、ウエスト・ポケットにフラップを付け趣を付ける場合もある 男の服装学(Making the man)から スーツ(三つ揃い)のウエストコートは、箱ポケットが4つ付く

Waistcoat (英語)
Vest (米語)
Gilet (フランス語)
Gilè イタリア語)
Panciotto (イタリア語)

 フランス語でジレ(Gilet)、米語でベスト(Vest)、英語でウエストコート(Waistcoat)、イタリア語でジッレ(Gilè)、パンチオット(Panciotto)、日本語でチョッキと呼ばれる。男女の別は無い。現在のウェストコートは袖無しの腰丈胴衣。基本的にはテーラード仕立ての物で、シャツの上、スーツのジャケットの中に着用する。「三つ揃い」、「スリー・ピース(three piece)」と呼ばれる。その場合、ジャケット、パンツと同素材を前身頃に用いるが、スポーティな着こなしには、別素材を合わせる事もある。また、ジャケット、パンツ、ウエストコート共にそれぞれ別素材で作り、コーディネイトする場合もある。後身頃は裏地を用い、後ウエスト付近には専用の尾錠を付けてアジャストする事を前提として作られる。 男の服装学(Making the man)から ウエストコートとパンツのウエストの関係は、必ずパンツのウエストが隠れるようにする 脇裾にはスリットが入る。形骸化しているが、ウォッチ・チェーンの為のボタンホールが前身頃の裾に付く。打ち合いは、シングル(片前)、ダブル(両前)があり、飾りの衿の付くデザインもあるが、多くはV字の衿ぐりになる。また、どちらの場合も、後の衿ぐりに共布の衿ミツ(12〜15mm程度の細い衿)が付く物もあるが、単に衿ぐりのみの物もある。これは、時代的な物か、単にデザインなのかは、現時点では定かではない。腰に箱ポケットと、胸にも同形の箱ポケットが2つづつ付く。希に、ウエストにフラップが付くデザインもある。正装では、綿の蜂巣織の生地が用いら、後身頃のが無くウエストでタブだけで留める物もある。スポーティな物には、梳毛のタッターソールが用いられる事が多いが、限定的なものではないので、珍しいところでは、ネクタイのストライプ、レジメンタルの用の厚手のシルクを用いる事もあり、素材は自由であるが、後身頃はいづれも裏地かそれに相当する薄手の素材を用いる。

 一般的にはベスト(Vest)と呼ばれるが、ジレ(Gilet)という呼称が用いられるようになり、ベスト(Vest)は、前後身頃が表地を用いる物との認識も広まっている。しかし、ベスト(Vest)と呼ばれることがまだまだ多い。ウエストコートの呼称は希で、比較的拘った紳士服、特にオーダーメードで使われる事が多い。チョッキの由来は複数説あるが、日本語として古い呼び方との認識があり、ベストよりも使われる頻度がすくない。それは、現状も変わりない。

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イギリス製ベスト(メトロポリタン博物館)西洋服装史から
    歴史
    • 17世紀頃
      1. 男性
        1. ペチコートと呼ばれたショート・コートの意味で用いられた。
        2. タブレット、コートの下に着用した。
        3. ほぼコートと同様の丈で、袖のある物、無い者があった。
        4. 保温とコーディネイトの必要か用いられた
        イタリア製ベスト(メトロポリタン博物館)西洋服装史から
      2. 女性
        1. ジャケット様(袖付)の胴着
        2. フィットし、スカート共に着用された
    • 18世紀頃(ルイ16世の頃)
      1. 男性
        1. ジレとして登場
        2. フラック・アビエのコーディネイトの一つ
        3. 現在のウエストコートの原型となる
        4. 前身頃は贅沢な生地を使い、後身頃は粗末な生地(スレキ、裏地)を用いた
      2. 女性
        1. ライディング・ハビットとして紳士服仕立ての物が流行 (参考 ハッキング・ジャケット
    • 19世紀頃
      1. 男性
        1. シングル(片前)の他ダブル(両前)が表れる
        2. 日中着装する物として流行
        3. 現在のウエストコートとしてほぼ近い物である
      2. 女性
        1. アンダー・ベスト
        2. 保温性に重点が置かれるようになった
    • 19世紀頃末
      1. 男性
      2. 女性
        1. マニッシュな物が流行
        2. テーラー・メードのスーツの中に着用される

フラック・アビエ(Frac Habille)

フランス製ジレ(メトロポリタン博物館)西洋服装史から

 コートの前を裁ち落とす試みは、ジェストコールにおいても見られました。そして、このたびは、たんに表着を変形しただけでなく、胴衣も変え、フラックに対応する胴衣としてジレという、今日のチョッキが用いられました。ジレは、前を美しい布で飾り、見えないところは粗末な布を使っていました。フラック、ジレ、キュロットの組み合わせの衣服は、ルイ16世のときフラック・アビエ(Frac Habille)と称されて、19世紀にいたるまで上流社会の公服として使用されました。

 西洋服飾史  丹野 郁(著)  東京堂出版(発行)書籍レビューから
2006/03/31記載 2008/09/10追記

日本語 (にほんご)

英語

本文、意味
備考 3-terms
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